外壁塗装におけるリシン仕上げについて紹介します!

お役立ち情報

建物の外壁塗装の仕上げ方法には、いくつかの種類があります。
その1つが長年日本で採用されてきた「リシン仕上げ」という方法です。
リシンという名前は聞きなれない名前ですが、塗装業界では効果的な仕上げ方法の1つとして知られています。
今回は外壁塗装におけるリシン仕上げのメリットとデメリットについて解説します。

□外壁塗装におけるリシン仕上げとは?

リシンとは、モルタル外壁の仕上げ材として用いられている表面化粧材のことです。
リシン仕上げは細かく砕いた石や砂などの骨材に樹脂やセメント、着色剤などを混ぜたものを吹き付けて施工する仕上げで、表面がザラザラした仕上がりになります。
小さな砂粒がぱらぱらとまぶされたような表面が特徴です。
「リシンガン」と呼ばれるスプレーガンを用いて外壁に吹き付けて施工する方法が多いです。

また、リシンを吹き付けた後に職人がブラシや剣山のような道具を使って手作業で仕上げる場合もあり、このような仕上げ方法をリシン掻き落とし仕上げと言います。
リシン仕上げは職人の手作業なので、職人の腕により仕上がりが左右されますが、優しく深みのある質感、仕上がりの高級感により、根強い人気があります。
既製品のサイディングボードでは表せない、独特の意匠性が持ち味になっています。

□メリットやデメリットについて解説!

*メリット

1つ目は費用が他の塗装よりもかからない点です。
他の塗装と比べて費用を抑えられます。
手作業ではないため、作業の難易度が高くなく短時間で施工が完了するため、工期が短いといったメリットもあります。

2つ目は高級感があることです。
モルタルだけではなく、サイディングを使用した場合にもリシン吹き付けで仕上げができます。
サイディングは日本における普及率が高い外壁材ですが、見た目が安っぽく見えるという感想を持つ人もいます。
そのようなケースでは、リシン吹付による仕上げを選ぶことで高級感がアップします。

3つ目は通気性が高く木造住宅を傷めにくいことです。
リシン材は通気性が高く、湿気をよく通す透湿性の素材です。
そのため、住宅内部の木材の湿気を外に逃がし、木造住宅の寿命を長持ちさせやすいというメリットもあります。
木材は湿気に晒され続けると急速に劣化するので、湿気を逃がすリシン材は木造住宅にとって非常に相性が良いでしょう。

*デメリット

1つ目はひび割れが起こりやすいことです。
亀裂が起こるとそこから雨水が侵入し、雨漏りや住宅内部の劣化につながるので、修繕が必要になります。
しかし、弾力性のあるリシン材を用いると防げます。

2つ目は汚れが取れにくい点です。
吹き付けるリシン材の間に汚れが入り込んで落ちにくくなる場合があります。
放置するとザラザラとし凹凸にカビや苔が発生し、繁殖してしまうこともあるため注意が必要です。

□まとめ

今回は外壁塗装におけるリシン仕上げのメリットとデメリットについて解説しました。
現在は、住宅の外壁に採用されるメジャーな塗装方法ではなくなったものの、メリットが多いため、選択肢の1つとしては頭に入れておくと良いでしょう。
当社には屋根塗装に関する豊富な経験と実績があります。
屋根塗装をお考えの際は、当社までお気軽にご連絡下さい。

タイトルとURLをコピーしました